吹田市立 千里新田小学校 卒業
吹田市立 南千里中学校 卒業
私 立 履正社高等学校 卒業
私 立 関西学院大学
法学部法律学科 卒業
行政書士
宅地建物取引士
マンション管理士
等
この度は、当事務所ホームページにお越しいただきまして、ありがとうございます。こちらでは、なぜ私が行政書士という職を志し、国際業務に特化する事務所の開業に至ったかのいきさつを、ごあいさつに代えてご説明させていただきます。
2020年に、私はのちに配偶者となる女性と出会い、交際をはじめました。その女性は外国人であり、ミャンマー人でした。私は、彼女と出会うまではミャンマーという国が地球のどのあたりにあるかなどといった基本的なことでさえ正確に把握できていない状態でした。私たちが交際を深めるにつれ、私のミャンマーに対する関心も深まり、ミャンマーに関連するウェブページや書籍などを読み漁ったのを今でも鮮やかに覚えています。
2021年2月1日に、ミャンマーで国軍によるクーデターが勃発しました。当時、およそ日本に生きる私にとっては、クーデターなどというものは到底想像もできないことで、大変に驚きました。後々に明らかになったクーデターの犠牲となられた方たちの凄惨な最期を知るにつれて、愛する人の祖国のために、私に何かできることはないだろうかとやるせなく、もどかしい日々を過ごしました。
2022年に、私たちは結婚しました。国際結婚ということで通常の婚姻届だけでは受理されず、様々な追加の証明書類を公署から要求されましたが、これがなかなかに厄介なものでした。おおよその国では、在日公館がそれらの証明書類を発行する業務を担っており、書類を集めるのには苦労しません。しかしながらミャンマーでは在日大使館は存在するものの、そのような書類発行業務を担っていないとのことでした。加えてミャンマーでは政局が未だ安定せず、おそらく短期間のうちに入れ替えが行われたであろう新規大使館の職員らは国際結婚手続の手順ですら、よく把握していないといったところでした。日本での常識が、ミャンマーでは全く通用しません。コンビニでコインをコピー機に入れれば証明書類が刷れるといったことがいかに便利この上ないものであったかを痛感しました。同時に私たちは、このような失敗のできない手続を信頼して任せることができる代理人の存在を強く欲しましたが、あいにく私たちは見つけることができず、結局不安な気持ちをぬぐい切れないまま自分たちで用意することとなりました。しかしながら、幸いにも婚姻届は無事に受理され、晴れて私たちは夫婦として日本において認められることとなったのです。
2023年に、これからも私たち家族が日本において安心して長く共に暮らしていくために妻は日本に帰化することを望みました。早速私は帰化について調べましたが、ミャンマー人の帰化例が少なく、情報が非常に乏しい状況でした。とりあえず管轄の法務局に出向いたところ、彼らでさえ保有しているミャンマー人の帰化例が少なく、半ば手探りであった印象を覚えています。たとえば、要求される追加証明書類の名称は日本語名で各国共通に決まっていますが、その書類が果たしてミャンマーにおいて何の書類に該当するのかを特定するところから始めなければならない、といった具合です。また繰り返しになりますが、ミャンマーにおいて、在日大使館はおろか、クーデターにより現地の官公署でさえ機能がままならないといった具合も相まって証明書類集めは非常に困難なものになっていました。そのような中で私たちは奔走し何とか必要な書類をかき集め、そろえることができ、無事に帰化許可申請を受理していただくことができました。
2024年に、妻の帰化申請は無事に許可され、妻は日本人となりました。帰化の許可が下りるまでは、「果たしてこれで通るのだろうか。」と、不安な気持ちをぬぐえないまま過ごしたので、許可が無事に下りた時の喜びもひとしおでした。そして帰化の許可が下りた、まさにその時、思い切っていっそのこと、私自身が、ミャンマーの方々が安心して信頼のおける代理人となろう、そして、それで愛する人の祖国であったミャンマーの一助となることができるのではないか、と思い立ったのです―。これらのいきさつが、私が行政書士という職を志し、国際業務に特化する事務所を開業した所以となります。
当事務所は、お客様、お一人お一人に寄り添い、ご要望の成就に向けて、誠意をもって丁寧に、真剣にご支援させていただきます。
事務所代表 江坂 凌